体を動かすのが苦手です。というか、嫌いです(汗)
まだ幼稚園に入る前、あまりにも動かない私を見て危機感を持った母が、「体操教室かスイミングかバレエか」の究極の選択を私に迫ったものでした。その時の母の鬼のような顔が今でも忘れられません(笑)
その3つの教室見学に行って、一番運動らしくないという理由でバレエを選びました。
やめたのは小5の時。実はバレエは、非常に地道でストイックなトレーニングを要求する、体育会系的な芸術です。今思えば、そこにつまづきました。
中高生の時は、スポーツを試してみることすらしませんでした。
大学入試が終わって、さすがに体を動かしたくなった私は、あろうことか、無謀にも体育会系のクラブに入ってしまいました(大汗)あの頃は大学合格ハイになっていて、愚かな全能感に脳ミソがジャックされていたんだと思います。
結果、足腰を痛めて治らなくて、冬にはやめることになりました。
それ以降、まともに運動を続けたことがありません。
いくら体を動かすのが嫌いでも、実は、少しは動かした方が気持ちも調子もいいです。
そこでいろいろ試してみるわけですが、どうにも続きません(恥)
やっぱり運動は、学校時代から継続(断続でもいいけど)するのが一番いいんじゃないかなあ、と思うわけです。成長期に適度に運動すると、良い体作りになりますし。
ところが義務教育時代の体育は、運動が苦手な人間をスポーツから遠ざけてしまう要素に満ちあふれていました。
全力で頑張ってしんどい思いをしても、上手にできないと軽蔑され、叱責をくらい、恥をかき、低評価を下されるので、金輪際運動なんかするもんか!という気持ちになってしまいます。そこで発奮して、「見返してやる!」と努力を始めればいいのかもしれませんが、何も苦手で嫌いなことでそこまでする意義を見出せません。
というわけで、先生方、教育関係の皆様、学校体育に関する提案です。
クラスには一定数、運動が苦手で嫌いな生徒が存在します。
体を動かすのが大好きな他の生徒たちと同じことをやらせて運動嫌いな人間の発奮を期待するよりも、
- 特定のスポーツに偏らず、幅広い中から嫌じゃない、苦にならない運動を見つける機会を提供する。
- そのスポーツを、苦にならない、嫌にならない方法(試合に出ない、記録を追求しない、など)でさせる。
- そのスポーツが嫌になったら、自由に別のスポーツに変更することを積極的に肯定し、どんなスポーツでもいいから、とにかく「続ける」ことを最優先課題とする。
ということにしてはいかがでしょうか?
運動嫌いにとっては、根性を鍛えることよりも、体の健康を最優先にした方がいいんじゃないでしょうか。
負荷をかけすぎたら、途中で挫折して、体の健康まで行きつきませんよ。