2017年1月9日月曜日、ついにフィンランドで最初のベーシックインカムが支給された、というニュースがフィンランドタイムズに出ていたので、まとめてみました。
去年の記事はこちらです。
ベーシックインカムで話題のフィンランド。社会保障がもはや持続不可能に?!
フィンランドで2017年から試行されるベーシックインカムの内容とは
フィンランド経済界の大物がベーシックインカムを支持する理由とは
フィンランドでベーシックインカム開始
フィンランドでは今後2年間、ベーシックインカムの社会実験が行われます。
対象者は、あらかじめ選ばれた25~58歳の2000人です。
金額は1か月560ユーロで、失業手当の一部もしくは全部に取って代わります。
仮にベーシックインカムが支給されている間に働いて収入を得ても、ベーシックインカムの支給額が変わることはありません。減額されたり支給停止されたりせず、全額支給され続けます。
ただし、失業手当以外の社会保障給付に関しては、従来通りのルールが適用されます。
もし仕事について収入が一定の限度を超えると、一般住宅手当や社会扶助の受給資格を喪失することもあり得るということです。
ベーシックインカムの対象者から寄せられた質問で一番多かったのは、もしベーシックインカムの社会実験中にパートタイムの仕事についたら、ベーシックインカムの対象から外れるのかどうか、というものでした。
支給対象者は、ベーシックインカムの目的が求職支援であることに関しては、とてもポジティブにとらえています。
また、ベーシックインカムは非課税です。
「緑の同盟」の党首、ヴィッレ・ニーニストはブログで次のように書いています。
ベーシックインカムは、社会保障給付を申請するのが屈辱的で恥だという感覚を取り払うだろう。ベーシックインカムは、人生に選択の余地を生む。収入が増えてもただちに社会保障の対象から外れることにはならないので、自営業や短時間の仕事にトライする励みになる。
内相のパウラ・リシッコは、社会参加を促進する社会保障制度をベーシックインカムと並んで試行することを要求しています。
元の記事はこちらです。↓
http://www.helsinkitimes.fi/finland/finland-news/domestic/14469-finland-starts-basic-income-experiment.html
フィンランドのベーシックインカムの詳細をチェック
ベーシックインカムの対象者と給付額と期間
対象者は25~58歳の失業者2000人
給付額は月額560ユーロ
期間は2年間
ベーシックインカムと他の社会保障との関係は?
ベーシックインカムは、失業保険の全部または一部の置き換えであるようです。
つまり、失業保険以外の社会保障給付は従来通り支給されるということです。
なぜ失業保険だけにリンクしているのかというと、目的が求職支援であるためです。
ある意味、失業保険の代わりということでしょうか。
日本でも失業保険は非課税です。
ベーシックインカムと失業保険との違いは?
働いて収入を得ても、ベーシックインカムは減額されたり支給停止されたりしません。
つまり、失業状態が解消しても、それとは関係なくベーシックインカムは支給され続けます。
そこが失業保険との違いですね。
ニュースで英語学習
記事の中に出てきた単語の中から、私がよく知らなかった単語を3つ挙げてみました。日本語訳はhttp://ejje.weblio.jp/からの引用です。
resort 他の手段がなく頼る最後の手段として)訴えること、頼ること
fulfill 自分の素質を十分に発揮する
gratuitous 無料の、無報酬の、いわれのない
まとめ
ベーシックインカムを支給される人たちの生活はどう変わるのでしょうか。
今後のニュースがとても気になるところです。
現在、第2弾の記事を準備中です。