フィンランドの貧困:人口の8%が最低生活費以下で生活、相対的貧困率12%

フィンランド
2016年10月27日のYLEニュースに貧困についての記事があったので、まとめてみました。

フィンランドの人口の約8%(約44万人)が最低生活費(住居費を除いて月669ユーロ)以下の水準で生活している。(健康福祉国立研究所THLのレポートによる。)

一人暮らし世帯ひとり親世帯学生無業者がもっともこの層に陥りやすい。

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フィンランドの最低生活費の定義

THLの定義によると、最低生活費は、住居費を除いて600~669ユーロ(年齢によってこの間で変化)。

住居費を除いた生活費

住居費食費が支出の多くを占める。

賃貸一人暮らしの人最低額の傷病手当や基本失業手当で生活する人の、住居費を支払った後の可処分所得は、最低生活費の71%

基本的な社会保障給付に頼る一人暮らしの人は、月1,000ユーロ受給し、その半分を住居費に費やすと、手元に500ユーロしか残らない。

シングルの保証年金生活者の場合、収入は月1,100ユーロあまりで、住居費を払うと630ユーロぐらいしか残らない。

基本的な社会保障手当は改善されつつあるが、まだ不十分

2011年から2016年にかけて基本的な社会保障手当は改善してきているが、最低生活費レベルの世帯に合理的な生活水準を保証するにはまだ十分とはいえない。

保証年金生活者は最低生活費をわずかに上回る額で生活している。

フィンランドの相対的貧困率は12%

人口の12%(66万人)がEUの定義による相対的貧困に該当する。

この割合は2014年と変わらない。

EUの相対的貧困の定義

what the EU defines as relative poverty – in other words, their incomes are less than 60 percent of the national average net monthly income, or less than 1,190 euros, regardless of housing costs

http://yle.fi/uutiset/osasto/news/report_over_400000_living_on_less-than-minimum_budget/9255660 より

収入が国民平均の60%(住居費に関わらず1,190ユーロ)以下。

気づいたこと

フィンランドは年金額が多い!

年金額がやっぱり日本と比べてかなり多いですね!

日本の老齢基礎年金満額で年780,100円、つまり月約65,000円ですからね。(平成28年度)

フィンランドの保証年金額月1,100ユーロは、1ユーロ=114円とすると、125,400円ですよ!日本の2倍弱

住居費を払っても630ユーロ(71,820円)残るんですよ。
日本の老齢基礎年金よりも多い。

すごいですね!

フィンランドの社会保障は持続不可能とか、ベーシックインカムの社会実験を行うとか、いろいろニュースがありますが、これからどうなっていくのでしょうか。

ニュースで学ぶ英語

benefit 社会保障の給付金
minimum budget 最低生活費
shoestring budget わずかな予算