入居前には目に少し痛みを感じた我が家。築3年で、新しい内装の匂いがします。
これでは暮らせない!という強い危機感のもと、シックハウス臭を何とかする方法はないものかとネットで検索したり、図書館で本を借りたりして調べました。
一番のシックハウス対策は換気
換気に勝る対策は今のところないそうです。
そこで、引っ越しの約10日前を入居日にして、不動産会社にお願いしてその日から換気扇を回してもらいました。
引っ越しの日は3月上旬で、寒がりの私にとってはすごく寒かったのですが、最大限に着込んで夜まで窓を全開にして換気に努めました。
これからも可能な限り窓を開け放して換気します。換気口は常に開けっ放しにしておきます。換気口にも「シャッターは常時解放してください」って書いてあるんですよ。
ちなみに、24時間換気システムでは換気量が追いつかないそうです。海の水をバケツでかきだすようなものらしいです。
また、空気清浄機で一番効果があるのはDAIKIN製のものらしいですが、メーカーのサイトにこんなことが書いてあります。
新しい建物で、目がチカチカしたり気分が悪くなるような場合、壁面全体から大量の化学物質が発生していると考えられます。このような状況では空気清浄機では、とても除去が追いつきません。これまで説明したように、基本的に換気の対応をおねがいします。(2003年7月に施行された改正建築基準法では、新築・増築時にすべての居室に換気設備の設置が義務づけられ、また使用建材に対して条件を設定しています)
でもどうしても換気ができない、またはたくさん換気できないといった場合、補助的器具として有害物質を除去する効果のある空気清浄機をお使いいただくと、ある程度の効果は得られます。
もう一度ピックアップ。
空気清浄機では、とても除去が追いつきません。
基本的に換気の対応をおねがいします。
換気が一番ということです。
可視光応答型光触媒ルネキャットはVOC(揮発性有機化合物)を分解除去する
ルネキャットの臭い軽減効果を実感した!
引っ越しの5日くらい前に夫が新居に行って、窓を開け放して換気して、壁にルネキャットをスプレーしてくれました。
引っ越し当日、ドアを開けて新居に入るとやはり臭いはしましたが、ずっと窓を開け放して換気すると、臭いが抜けていきました。
夜になって窓を閉めるとやはり臭いはするものの弱くなっていて、目が痛くて困ることはありませんでした。かゆくて少しゴロゴロしましたが。
南向きの部屋は臭いを感じません。
北向きの寝室は夫が一番念入りにルネキャットをスプレーしてくれたそうですが、最初は少し臭いがしました。毎日窓を開けて換気するうちに、臭いは気にならなくなっていきました。
家の真ん中にあって窓のない廊下とトイレと廊下の収納棚がはっきり臭うのでルネキャットが効かなかったのかと思ったら、夫が、廊下は2,3回スプレー噴射したところでボトルが空になったからそれ以上しなかった、トイレと廊下の収納棚は全くしていない、と言うのです。
自分の過敏さに今さらながらがっかりしました。
そこで、夫がルネキャットをスプレーしていなかった箇所を自分でやりました。でも、私のやり方が悪いのか、換気しにくい場所だからか、やっぱり光が当たりにくい場所であるためか、まだ臭いがします。特に廊下の収納棚は頭がクラクラする臭いがします。扉を開けておくと廊下が通行しにくくなるし、廊下の電気をつけても収納棚の中にはあまり光が当たりません。
ルネキャットの効果を左右するのは光!
私の実感から言いますと。
光触媒だから考えてみれば当たり前なのですが、強い光が長時間当たるほど効果も強く現れます。
逆に、光がほとんど当たらないところにはあまり効果がありません。
だから、電気代が~~とか思いつつ、廊下は無駄に(いや、無駄ではない)電気つけっぱなしにしています。
可視光応答型光触媒ルネキャットはどういうメカニズムで効くのか
開発したメーカー、東芝によると、
ルネキャットに光が当たると、光を吸収し電子と正孔を形成します。それらは空気中の水分に反応し、活性酸素や水酸ラジカルに変化し、強い酸化力でウイルスや細菌類、臭い成分や有害物質(VOC※1)を分解※2。
• ※1VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)
塗料、接着剤、燃料などから発生する揮発しやすい有機化合物の総称。
• ※2ウイルスや菌は水や炭酸ガスまでは分解されませんが、増殖を抑制します。分解された分子は空気中の酸素などと結合し、二酸化炭素や水になるため、人体に影響を与える心配がなく安全です。
http://www3.toshiba.co.jp/ddc/renecat/about/mechanism_j.htm
従来の光触媒との違いは、太陽光のみならず室内光でも強い効果があること
従来の光触媒は、酸化チタンを使用しています。
酸化チタンは主に紫外光(太陽光)で光触媒効果を発揮しますが、可視光(室内光)では低い光触媒効果しか出せません。
それに対して、ルネキャットは
酸化タングステンを使用することで、太陽光はもちろん、可視光(室内光)でも高い光触媒効果を発揮するので、部屋のあかりさえ点いていれば夜でも光触媒効果が続きます。
http://www3.toshiba.co.jp/ddc/renecat/about/mechanism_j.htm
ルネキャット使用上の注意点
エタノールが入っているので、フローリングに吹き付けるとワックスがはがれて白抜けする恐れがあるので、フローリングの床には使いませんでした。
賃貸なので念のため、不動産会社に使用の許可を取りました。シミになっても自己責任でと言われましたが、ビニールクロスにシミができることはありませんでしたよ。
ルネキャットのおかげで何とか家に住めるようになった
引っ越し前にはどうなることやらと不安でいっぱいで心病みましたが、ルネキャットが効いて何とか家に住めることになってやれやれです。
東芝さんありがとう!ぜひ、全国すべての大家さん、不動産会社に周知してください!
ただ、重症の化学物質過敏症の方には効果が十分かどうか不明ですので、ルネキャットがあるから臭いぷんぷんの家に住んでみよう!とされない方がいいと思います。
何とか住めるかも?という家に住めるようになりましたが、絶対無理そうな臭いの家には効果が追いつくかどうか不明です。
ほとんどの家に住めねーじゃねーか。日本○ね!!!
とは言いませんが、日本政府様、どうか、どうか、VOCを総量規制してください。
シックハウス症候群の家探し その1 ~ 家探しの大変さとその対策
シックハウス症候群の家探し その2 ~ 内覧する物件の見つけ方
シックハウス症候群の家探し その3 ~ 内覧から決定まで