フィンランドで2017年から試行されるベーシックインカムの内容とは

フィンランド

フィンランドのベーシックインカム計画が来年試行

“Finland Times”2016年10月21日付の記事にベーシックインカムの話題を発見。
気になる支給額対象者期間目的などをまとめてみました。

http://www.finlandtimes.fi/business/2016/10/21/31021/Basic-income-scheme-trial-begins-next-year

記事の概要

「フィンランド政府は、2017年の初頭からベーシックインカムの試行を開始したいと考えています。

試行の第一段階として、ランダムに選ばれた2000人の失業者1か月あたり560ユーロ(非課税)が支給されます。

結果が歪むのを防ぐために、選ばれた人は必ず参加しなければなりません。

この試行の主目的は、ベーシックインカムが雇用を促進するかどうかを調査することです。

1年後に結果を検証し、もう1年試行を継続するかどうかが決定される予定です。

議会では、ベーシックインカムを試行してみるという勇気については称賛されていますが、対象人数が少なすぎることについては批判されています。」

フィンランドのベーシックインカム詳細

支給額は?

月額560ユーロ(非課税)
1ユーロ=114円だとすると、63,840円になります。

失業手当にプラスされるのでしょうか?
それとも、失業手当の代わり

記事からはわからないので、
フィンランドの社会保険庁Kelaのレポートを少し読んでみました。

Since the experiment would be mandatory, the level of the lowest
basic income to be tested should correspond to the level of labour market subsidy and
basic unemployment daily allowance.

“From idea to experiment. Report on universal basic income experiment in Finland”
https://helda.helsinki.fi/handle/10138/167728

「(ベーシックインカムの社会)実験は強制なので、試行されるベーシックインカムの最低限のレベルが労働市場助成金と失業基本手当のレベルと一致すべきです。」

ということは、雇用保険の給付の代わりになるのでしょうか。

失業手当がもらえなくなるなら、もしこれが日本だったら、人によっては支給額が少なくなります。

とはいえ、フィンランドには住宅手当とかもありますからね~。
失業保険の受給資格も日本とは違うでしょうし。

今はどうなってるのか知りませんが、10年前は、就職が決まってない子が大学院修了後すぐに失業手当をもらってたので、衝撃でした。

期間は?

2017年1月1日から1年間
全体の結果次第ではもう1年継続。

対象者は?

ランダムに選ばれた失業者2000人

志願はできないし、選ばれたら拒否もできません。

予算は?

2億ユーロ
1ユーロ114円の場合、228億円

日本でいうとどれぐらいになるのか、計算してみました。

フィンランド2015年の人口は約549万人
日本2015年の人口は約1億2708万人で、フィンランドのおよそ23倍です。

つまり、5,244億円に相当します。

日本平成25年度失業等給付費は1,751,380百万円、つまり1兆7,513億円8,000万円でした。

出典:厚生労働省 平成25年度予算
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/kaiji/roudou24.html

計算すると、失業等給付金のおよそ0.3%をベーシックインカムの実験にあてる、みたいなイメージです。

目的は?

主目的は雇用の促進
インセンティブになるかどうかを調査します。

まとめ

よくよく数字を見てみると、案外規模が小さい社会実験だということがわかりました。

それに、主目的が失業対策なんですね。知りませんでした。

結果がどうなるのか、フィンランドがどういう結論を出すのか、とても興味深いです。

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2015年11月17日レクタングル(大)
2015年11月17日レクタングル(大)

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2015年11月17日レクタングル(大)